自己紹介

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四日市市塩浜本町, 三重県, Japan
ユマニテク医療福祉大学校の教員をしています。専攻は理学療法学科です。これから、学生とともに学校生活と理学療法士に仕事について紹介をしていきます。

2010年9月17日金曜日

図解による理解の促進(2)

図解による理解の促進(2)



文章表現の限界について述べました。
文章の限界は文脈にそって進めることしかできず、書き手の思考を理解するために何度も読み返す必要がある。最後まで読み続けなければ全体像を理解することができない。新しい言葉や定義の説明が文脈に中に入ることで、説明となり時間と脇道にそれてしまう可能性がある。そのため構造の連続性、因果関係、時間の連続性の把握することが難しくなることが言えました。


そこで、これらを図に書いてみると一目瞭然となり、全体像を把握することが出来るようになります。つまり、視覚的にイメージでとらえることにより、全体像を把握し易くし、論理的関係、人間関係、地理的関係、時系列上の関係などをストレートに表現することができます。

そのため、図解は物事を「理解」「思考」「伝達」する等の人間の思考やコミュニケーションを力強く
手助けしてくれます。

「理解」とは、物事を自分がわかることであり、そのためには段階があります。
第一段階として、個々部分を知識として「ばらばらにわかる」段階、
第二段階として各部分のつながりが見えてくる「全体的・体系的にわかる」段階、
そして、自分自身の方法をつかって「表現できる」段階の三段階を経ていきます。

図解によって、自分なりに理解をすすめ、自分からつなぎ合わせていき、全体像を自分なりに整理することが出来るようになりますから、「理解」の三段階を自分で自然に進めることが出来るのです。その結果、自分で図式化することで、一度描いた図は蓄積されて、分野が異なっても何かしら接点があれば、それらは自然に結合し、有機的なネットワークを作り、新しい知識となります。


「思考」については、図解することにより自分の思考を客観的にみることが出来るようになります。
人間の頭で、思い浮かべて操作できるキーワードは2あるいは3つぐらいで、多くて5つ程度です。
そして、たくさんのキーワードがあればあるほど思考は混雑して、パニックに陥り働かなくなります。

しかし、図解により思考を構造化することで「論理」だけではなく、「イメージ」や「感性」を利用して
思考することになります。そのため、今までとは違った脳の働きを促すことが出来るようになります。論理的に考えるのは左脳で情動を司るのは右脳になります。両側の脳をバランスよく使うことで、より理解は進むと考えられ、独創的な知的生産活動を行うことができると考えます。


「伝達」については、文章の場合の伝達力は書き手の意図の約20%程度しか伝わりません。箇条書きでは確認をすることは可能でも、それらの関係性や重要度の違いはわかりません。ですから、文章、口頭での伝達には書き手、読み手のイメージ、捉え方が異なるため、誤解が絶えないのです。

しかし、相手に具体的にしかも視覚的に全体像を把握することが出来てからであれば、議論が深くすることができますし、いいアイディアもでてきます。そして、言語の違いがあったとしても言葉の理解はなくてもある程度の内容を理解することが可能となります。


つまり、文章表現を文章のまま取りこむのではなく、図解をすることにより、内容の理解を促し、熟考することができ、他者に対してもきちんと伝達することが可能となります。

2010年9月9日木曜日

図解による理解の促進(1)

図解による理解


以前にScience Writing Heuristic(SWH) は理科系の学習方法では効果的であり、すでにその効果に関しては有効であると証明されている。しかし、SWHについて教育学部の先生に質問をしたところ、欧米の言語学習についての学習効果は、聞いて記憶し学習する過程の効果についての有効なことが証明されおり、またアジア圏の言語学習については、書いて記憶し学習する効果が有効であることを教えていただき、掲載もしました。

その中でも、理科系の学習方法については、以前より書いて学習することに有効であることを証明している部分があることも教えいただきました。そのため、書いて記憶・理解を進める方法が、科学的な理解を得られていることであるそうです。

そこで、SWHを日本語で訳するのは難しいのですが、訳すると、「文字化による科学的仮設形成法」とでも訳すると良いかもしれませんね。

でも、最近、書店などを見ると「図式化による理解を深める」「図で考える人は仕事ができる」など、難解な問題を解決するために問題を図式化することにより明確することを薦めています。実際にその効果意外と、よく私も利用しています。

では、何故、図式化することでより、問題点が明確になるかを検討してみましょう。
文字、文章による理解は、「読表百編、意自ずから通ず」つまり、「何度も繰り返して読むことで、筆者が言いたいことが自然とわかるようになる。」ということである。確かに難解な文章を読み解くために何度も読み返した記憶がある。しかし、筆者の言いたいことは本当に伝わったのであろうか疑問に残ることがある。例えば、電話にて学校の場所がわからないので教えて欲しいと質問されたときに「塩浜駅の西口をから線路沿いに歩いていただくと学校の看板が見えてくる。しかし、その校舎は歯科衛生士・鍼灸学科であり、理学療法学科は西隣の校舎になります。」と説明をする。
しかし、土地勘がなければ、イメージができず、結局何度も連絡をしてようやく校舎にたどり着く経験をしたことなど、沢山ある。ところが、アクセスマップなど、地図があることでイメージしやすくなり、土地勘のない者にとってはより具体的にイメージしやすく、具体的に考えられる。つまり、全体的な構造を捉えることで、現在の状況を客観的に把握することを促すことになります。


新聞や雑誌、専門書などさまざまな分野の専門書、白書や論文を読むが「丁寧に噛み砕いてみれば大抵のことは理解することができるはず。そこまでしてわからなければ、専門家しかわからない。そして多くの人がわからないのであろうし、書いてあることが間違っている場合もある。まして、このことを追求しても時間をかけるだけ損である。」などと思い時間をかけずに文章を理解するように努力する。

しかし、理解をしなければ事柄について調べると、「文章がわからないのは、自分の理解不足ではなく、文章そのもの内容が矛盾しているために理解することができない」ことに気がつくときがある。そして、今までの時間は無駄に終わってしまう。

これは、文章による伝達に限界があることにあらわす。文章による限界とは、

1.書かれた文脈にそって読み進めるため、書き手の思考の流れに依存してしまうことになります。これは、人間の思考様式は様々あるにもかかわらず、従う必要があり自分の思考を働かせることができない

2.最後まで読み通さなければ全体像をつかむことができないことである。さらに悪いことに新しい言葉や定義が加わることにより、話が脇道にそれていしまい、文章全体の理解を進めることが難しくなる。

3.文脈の時間的な表現により物事の構造や因果関係、時間的な流れを理解することが難しくなる。

4.理解するために時間がかかり、論理的関係、人間関係、地理的関係、時系列上の関係を理解することが難しくなる。

つまり、文章による伝達の理解に関して、時間がかかることにより全体像を理解することができず、各々の関係性が明確にならないため、何度も読み返す必要性がある。そのため、書き手の伝達したい内容を理解することができず、間違った伝達、理解をしてしまうことになる。

そして、文章を読む・書くときには、「て、に、を、は」や接続詞の使い方を学ぶ必要があり、これらを使うときには慎重にどの言葉を選ぶ必要があり、達意の文章家でも自由自在に、文章で表現することは難しいです。

文章を書くことがどれだけ難しく、理解を促すことに難渋するかを書いてみました。そこで、次はどのように図解すれば効果的かを書いていきたいと思います。

2010年9月2日木曜日

全国学力テスト(2)

理科系教育の低迷

日本の国際競争力はIMD(国際経済開発研究所)の調査で年々低下している。それにあわせて”理科離れ”が指摘され、”工学部離れ”も進んでいる。1990年代初頭は66万人にであったが2000年代では38万人で48%減少している。
これは、日本の根幹である、科学技術・イノベーション立国の実現を目指すのでであれば大きな問題となり、将来に大きな危機感を抱かざるを得ない。そのためには、「人」の人材育成に依存するのは当然である。

 また、PISA調査によると、科学的リテラシーが2000年2位、2006年では6位、数学的リテラシーでは、2000年1位、2006年10位と年々低下しているが、日本人は高い資質は持ち合わせていると考える。これらの結果を踏まえても、理科離れの人材問題の深刻化は否定できない状況である。そのため、一部においては高い志のもとで、学校や企業など(海陽学園など)ができることを取り組み、理科系人材の問題を解決を図ろうとしている。

しかし、国・学校・企業などが取り組んでも個人の意識が変化しなければ「理科離れ」を脱却することができない。すなわち、国民の意識改革が必要不可欠である。「人生にとって大切なことは、常に高い目標をもち、夢を持ち、その実現に向けて常に努力することであり、決して目前に迫った試験で高得点を取ること、ブランド大学や有名企業に入ることではない。」子供たちが理科系が嫌いになって離れたのではなく、大人達が幼少から提供している教育・社会環境に問題があったと反省するべきである。


国民的意識改革には以下のことが必要であると考える。
「子供の理科離れ」から「大人による理科離し」へと認識を改める。
「理科系人材育成として、「論理的思考力」は必須であるが、これは社会人としても必要であり、そのために理科系教育が有効である。
1.職業によらず、社会人として論理的思考は必須の能力である。
2.論理的思考力の涵養に最も適している教科は理科や数学である。
3.初等中等教育からの知識蓄積だけでなく、体系的な理数教育の実施が重要である。

しかし、これらの問題点を「点」で捉えるのではなく、「面」で捉えていく必要がある。つまり、個人、行政、学校、企業が連携をし、一体となり進めていくことにより、「理科離れ」の子供を減らすことが可能となる。
 「ものつくり立国」を目指して初等・中等・高等教育、行政、企業など様々ところで挑戦が始まっている。具体例としては「千葉大学における未来科学者養成講座」「横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校」「大学発教育支援コンソーシアム」「JSR」などである。

それでは、教育現場で個々人に望むものはとは、

中学生には

生きがい(人生の目標)を探そう。
チャレンジ精神を持とう。
”基本” を大切にしよう。人とのつながりを大切にしよう。
本物と接し、本物から学ぼう。身近な人の仕事ぶりを見よう。
今打ち込めることがなければ、まずは勉強しよう。

高校生には

論理的に考える習慣をつけよう。社会常識を身につけよう。
人として基本的な人格を形成しよう。
コミュニケーション能力を磨こう。
生きがい、目標をもち、その先に働くことの意義を見出そう。
グローバルな視点と身近な地域への関心を持とう。
日本語力、英語力(外国語力)を高めよう。
近現代史と全教科にわたる基礎学力を身につけよう。
時事問題への関心を習慣つけよう。

保護者には

世の中が大きく変化していることを理解しよう。
子供に”一人の人間”として接しよう。かわいい子には旅させろ!
子供の個性を尊重しよう。
社会の一員として基本を身につけさせよう。
地域社会や学校活動へ参画し、支援しよう。
子供とのコミュニケーションを増やそう。
感受性・感性を涵養しよう。
「待てない」「褒めない」「やらせない」の3ナイを払拭しよう。

教員には

教育に情熱と使命感をもつ。
子供達に自分の夢を語り、夢を持たせる。
子供の個性を尊重し、考えさせる葦を育てる。
子供達に実体験をさせ、活き活きとした教育を実践する。
保護者と正面から向き合い、家庭と学校の役割について認識を共有する。
外部との接触を通じて自己研鑽する。


「理科系人材問題解決への新たな挑戦」
~論理的思考力のある人材の拡充に向けた初等教育からの意識改革~
2010.6.28 公益社団法人 経済同友会より抜粋

2010年8月30日月曜日

全国学力テストの結果から(1)

全国学力テスト結果

今年も4月20日に全国の小学校6年生と中学校3年生を対象に抽出及び希望学校の対象学年に対して全国学力テストが行われた。

特に関連深い中学生の結果から考えられる課題を以前の結果と比較を抜粋する。
http://www.nier.go.jp/10chousakekka/0726CD_data/22_chousakekka_point.pdf

全体的調査結果については、2点課題として挙げられる。

1点目は、思考力、判断力、表現力等といった、知識を「活用」する力とあわせ、基礎的・基本的な知識・技能もしっかりと定着できていない。「活用」とは、国語では資料や情報に基づいて自分の考えや感想を明確に記述すること。
 また、算数・数学では、日常的な事象について、筋道を立てて考え、数学的に表現することである。

「知識」とは、国語では、文の構成を理解し、伝えたい内容を適切に書いたり、推敲したりすること。算数・数学では、割合や比例など、2つの数量の関係を理解することである。


2点目は、中学校調査のうち、平成19年度小学校調査の結果を踏まえた問題が出題された結果から、小学校・中学校を通じた継続的な指導が必要な課題が存在する。つまり、充分に理解せずに進められている。あるいは、小学校・中学校の教育カリキュラムに問題があることである。
 各教科では、国語では、人の話の内容を充分に理解することができない。話す対象者に合わせて話の内容を変更することができない。数学では、円柱の体積を求めることができない。求める数値を他の文字に置き換えて計算することができない。などが大きな課題として捕らえられている。

各々の科目の詳細項目の課題を抜粋する。

http://www.nier.go.jp/10chousakekka/0726CD_data/chuu_kekka/22_chuu_kekkagaiyou-2_kyoukanikannsuru.pdf


1)国語では

話すこと・聞くこと

 表現の仕方に注意して話し方の工夫を捉えることに課題がある。
   資料の提示の仕方を工夫し、その方法を説明することに課題がある。

書くこと

 与えられて条件に応じて、言語に関する知識などを適切に用いてわかりやす文章に書き直すことに課題がある。書かれている内容をもとに、自分の考えを書くことに課題がある。

読むこと

 論理の展開の仕方を捉えて、内容を理解することに課題がある。
 記事文における表現の仕方を捉えること、文学的な文章における比喩の内容を考えることに課題がある。

言語事項

 語句の意味を理解し、文脈の中で適切に使うことに課題がある。

2)数学では

数と式

 一元一次方程式の解の意味の理解について課題がある。
 予想された事柄を振り返って考えたり、予想された事柄が一般的に成り立つ理由を説明したりすることに課題がある。

図形

 空間図形における長さの関係を見取図かた読取ることに課題がある。
 事象を数学的に解釈し、数学的な表現を用いる説明することに課題がある。

数量関係

 与えられた事象の中にある2つの数量の関係が一次関数であることの判断に課題がある。
 問題解決のための構想を立て実践し、その結果を数学的に表現することに課題がある。
 事象を数学的に解釈し、問題解決の方法を数学的に説明することに課題がある。


国語・数学の問題は「知識」と「活用」を目的とした出題方式をとっている。各々の目的を相関関係を見てみると両教科共に「活用」の正答数が多いと「知識」の正答数も多い(r=0.754(国語),r=0.843(数学))。バブルチャート(知識の正答数と活用の正答数、正答生徒数の相関)を作成すると
「知識」の正答数が多いと「活用」の正答数において広く分布している。

これらの結果から考えると、「知識」があると「活用」をすることができることになる。つまり、「知識」を十分に理解することにより、応用問題を解くことができるようになると考えられる。しかし、応用問題が解けるからといって「知識」が十分に備わっていないことは否定できない。

問題の解き方をたくさん暗記をしていても、十分に理解できていないと知識の活用をすることができないと考えられる。

これかの教育の中に知識を蓄えるだけれはなく、理解して活用できるように教育していくことが必要であると考える。

2010年8月27日金曜日

21世紀を生きる子供たちに求められる力

21世紀を生きる子供たちに求められる力


~文部科学省が素案として提出した「教育情報化ビジョン(素案)」から~


これからの子供たちに期待していることは、新しい知識・情報・技術があらゆる領域での活動の基盤として飛躍的に重要性を増すことは明らかであり、知識基盤社会の時代」と位置づけている。

知識基盤社会において新しい知や価値を創造する能力が求められるとともに、社会構造のグローバル化により、知識そのものや人材をめぐる国際競争が加速し、異文化、文明との共存や国際協力の必要性が増加している。

学習指導要領では、「生きる力」の育成が必要であり、基礎的・基本的な知識・技術の習得、これらを活用して課題を解決するための思考力・判断力・表現力および主体的に学習に取り組む態度等をはぐくむことが重要である。

そのためには、観察、実験やレポートの作成、論述といった知識・技術を活用して行う言語活動をより充実させる必要がある。

情報活用能力をはぐくむことは、必要な情報を主体的に収集・判断・表現・処理・創造し、発言・伝達できる能力をいう。
この能力は 
1、情報の活用の実践力:課題や目的に応じて情報手段を適切に活用することを含めて、必要な情報を主体的に収集・判断・表現・処理・創造し、受けての状況などを踏まえて発信・伝達できる能力。

2.情報の科学的理解:情報の活用の活用となる情報手段の特性の理解と、情報を適切に扱ったり、自らの情報活用を評価・改善するための基礎的な理論や方法の理解。

3.情報社会に参画する態度:社会生活の中で情報や情報通信技術が果たしている役割や及ぼしている影響を理解し、情報モラルの必要性や情報に関する責任について考え、望ましい情報社会の創造に参画しようとする態度のことである。

このような認識は国際的にも共有されている。経済協力開発機構(OECD)は「知識基盤社会」の時代を担う子供達に必要な能力を「主要能力(キーコンピテンシー)」として定義しており、国際的な学力調査を実施ている。OECDは「社会・文化的・技術的ツールを相互作用的に活用する能力多様な社会グループにおける人間関係形成能力」自律的に行動する能力」の3つのカテゴリーから構成しているとている。

「社会的・文化的・技術的ツールを相互作用的に活用する能力」には「知識や情報を活用する能力」や「テクノロジーを活用する能力」が含まれる。

OECDの行った調査はPISA(Programme for International Student Assessment)と呼ばれる。15歳児が持っている知識や技能を、実生活の様々な場面で直面する課題についてどの程度活用できるかどうかを評価するもので、

読解力: 自らの目標を達成し、自らの知識と可能性を発達させ、効果的に社会に参画するために、書かれたテキストを理解し、利用し、熟考する能力

数学的リテラシー:数学が世界で果たす役割を見つけ、理解し、現在及び将来の個人の生活、職業生活、友人や家族や親族との社会生活、建設的で感心の持っ た思慮深い市民としての生活について確実な数学的根拠にもとづき判断を行い、数学的に携わる能力

科学的リテラシー:疑問を認識し、新しい知識を獲得し、科学的な事象を説明し、科学が関連する諸問題について証拠に基づいた結論を導き出すための科学的知識と活用。科学の特徴的な諸側面を人間の知識と探求の一形態として理解する。
そして、科学とテクノロジーが我々の物質的、知的、文化的環境をいかに形作っているかを認識すること。思慮深い一市民として、科学的な考え方を持ち、科学的関連する諸問題に、自ら進んでかかわること。

の3分野について調査している。

子供たちに求められる力をはぐくむためには、子供の多様性を尊重しつつ、潜在能力を発揮させるため個々に応じた教育を行うこと、コミュニケーションを通じて協働して新たな価値を生み出す教育を行うことが重要である。すでに欧州委員会では、生涯学習のためのキーコンピテンシーとして、母語におけるコミュニケーション力、外国語におけるコミュニケーション力、科学技術における数学的能力と基礎的能力、デジタル能力、学ぶことを学ぶ力、社会的・市民的能力、イニシアチブと起業家の感覚の力、文化的意識と表現力の8項目、ATC21S(Assessment&Teaching of 21st Century Skills)では、個人の経済的成功、個人または社会的なレベルにおける効果的な機能として重要な21世紀のスキルとして、創造力・イノベーション力、批判的思考力、問題解決力、コミュニケーション力、コラボレーション力(チームワーク力)、情報リテラシー、ICTリテラシーなどの10のスキルの提案がある。

引用文献: https://jukugi.mext.go.jp/archive/237.pdf

2010年8月19日木曜日

残暑お見舞い申し上げます

残暑見舞い申し上げます


先月末、梅雨が明けるなり、猛暑日の連続です。
そのため、1か月程お休みをいただき誠にありがとうございました。
そして、熱中症になる方が一気に増加し、全国では、1万人を超えています。

もっと悪いことに、高齢者の発病率の増加が目立ちます。
これらの原因は、気温の急激な上昇に加え、湿度の上昇が影響しているようです。
これらの条件が重なることで、身体の発汗による蒸散作用が障害され、上昇した体温を下げることができなくなり、身体の恒常性を保つことができず、起こるのが熱中症です。

また、高齢者の汗腺の数は若年者よりも減少します。そのため、発汗量も少なくなることも原因に挙げられます。その上、高齢者になると、より水分摂取をする量が少なくなるため、脱水になってしまうのです。

みなさんも気をつけて下さい。



さて、話が長くなってしまいました。今、学生達は夏休中です。
それまでには、前期単位認定試験が行われました。
猛暑の中、行われそれぞれの試験結果が張り出されている状態です。

お盆休みまでには試験結果を掲示しなければならず、なかなかブログまでには至りませんでした。
楽しみにしている方には、本当にすいませんでした。

しかし、また、8月末には単位認定試験の再試を行います。
その上、次の週9月6日からは後期の講義が開始されます。

学生たちにとっては、短い夏休みですが、短いなりに楽しんでいたのではないでしょうか?

また、編集委員にみんなの夏休みの過ごし方を聞いてみたいと思います。期待していて下さい。

でも、夏休みで日焼けをした学生達をみて、びっくりするのは教員の方かもしれませんね。



それでは、私も1カ月程夏休みをいただきましたので、後期からは、どんどん「独り言」を載せて

パワーアップして行きたいと思います。

2010年7月17日土曜日

話すこと・聞くこと(4)

先日のブログで英語の学習について掲載しました。

やはり、他言語学ぶことは難しいことがわかりました。

他言語を学ぶためには「話す、聞く、読む、書く」を習得しなければなりませんが、
最も難しいのは「聞く」事のようです。

確かに、「読む」ことは、意外と時間をかければできるような気がします。
私も英語論文はよく読みます。専門的な分野の論文を何本か読むと読むことができるように
なります。でも、時間がかかります・・・・。

また、書くことも時間をかけて練習をすれば何とかできるようになります。
最近ではSNSを利用した学習サイトがありますので、利用するのも一つです。

しかし、話すことは違います。会話のキャッチボールをするためには相手の行っている言葉を聞き取る必要があります。

そして、その意図をきちんと理解することが重要になります。
しかし、理解をするためには、「聞く」ことが最も難しいようです。

なぜでしょう?
その理由は4つあるようです。

1つ目は「速度の問題」
      アメリカのニュース番組なら、1分間に240ワードが平均的な速度だそうです。
      かなりのスピードですので聞き取るだけで精一杯で内容を理解をすることは
      なかなか難しいです。

2つ目は「文構造の違いによる「語順」の壁」

      日本語と英語の語順が異なるため、聞こえてきた音声をそのままで理解すること
      が難しいようです。

3つ目は「音声語彙の壁」

      音声語彙とは、音声を聞いただけで瞬時に意味のわかる語彙のことを指しますが、
      5000語の語彙力があっても瞬時に判断できるのは1000語程度になります。

4つ目は「音の変化の壁」

      ネイティブは単語同士がつながって発音されることで音の変化が起こり、結果的に違う音  
      に聞こえてしまうことになります。


そのため、「聞く」ということが最も難しい理由です。

そして、「聞く」事ができたら、「話す、書く、読む」は楽になりますから、「聞く」ということに重点を置くことが重要になります。

では、どのようにすると、いいのでしょうか?

それは、日本人には、圧倒的に英語に触れる機会が少ないようです。つまり、英語に触れる機会をもっと増やすことによって、聞き取ることできるようになるそうです。

なにか、宣伝の文句と一緒になっていきましたが、根本は同じ考え方です、

以前、北欧圏の言語学習方法は聞いて学習することに重点を置いている。といいました。
誰しもそのように学習することで、できるようになります。
事実、私のそのように学習しているからです。

皆さんもがんばって英語に触れる機会を増やしていきましょう。

2010年7月13日火曜日

理学療法士の講師をしてきました。

三重県士会の新人プログラムの講師をしてきました。



11日(日)鈴鹿医療科学大学にて「理学療法における研究方法論」の講師をしてきました。
臨床現場で働き2年目の理学療法士の先生方を対象に行いました。本校を卒業した者も参加しており、久しぶりに会って、臨床で活躍しているようでとても嬉しく思いました。


研究方法論に関しては、講義のスライドを少しアレンジして行いましたが、スライドが多すぎて
結果的には、スライドを半分ぐらい残して終わってしまいました。

皆さんすいません。


かなり脱線をしながら、私の思いを述べていたのが、どうも失敗のようでした。
現場で、患者を相手にセラピーを行うことが研究であると考えています。その理由は、セラピーを
行うためには患者の問題点を抽出して、その問題点を解決するために効果的な治療方法を探し、
効率的にセラピーを行う。効果的な治療方法とは、根拠のある治療方法です。


つまり、科学的に証明をされたものを探して実際に行うことをします。
実験的な研究も同じです。目的としては、問題を解決することです。
しかも根拠を必ず示すのです。それは、文献的な根拠、あるいは実験を行い事実を示し、統計的に説明を加えることが、現在考えられている科学性といものです。

そして、その結果を検討をする。
これは、治療方針を決定するときにも同じように行います。
患者の問題点にあった治療方針を検討し、問題を解決する成功率について説明をする。

現在の医療は「自立の原則」があります。

そして「自己の尊重」が必要ですので、必ず説明を行い、同意を得てから治療を行います。
その説明のときに必要なのが、科学的根拠になります。


しかし、理学療法において、科学的な根拠のあるセラピーを探すことが難しいのです。

現在、各学会から様々なガイドラインが作られています。その内容を見ると運動を行うことは必要である事はわかっているようです。しかし、その運動が必ずしも必要であるとは根拠がないので

言い切れないのです。

とても寂しい話です。運動が人間の身体にとって必要であることは、自分自身感じています。

しかし、根拠がないので説明できないのです。「治療の中に運動が必要です」ということが・・・


そこで、どうですかみなさん、一緒に根拠を作っていきませんか?

何故運動が必要であるのか? そして、どのような運動が必要なのか?

こんな話をしていたら、時間がなくなってしまったのです・・・・。

すいません、みなさん・・・・・

2010年7月8日木曜日

身体化させた認知(1)

身体化された認知(1)


「身体化する心」とか訳させているようである。Embodies Cognitionと表記させる。
さて、いったいどのようなことを指すのかというと、

簡単な例を挙げると面接官に堅い手持ちボードを渡したときと柔らかいボードを渡したときでは、面接官の評価が堅いボードを持たせたときの方が評価が厳しくなるという。

これは、すでに論文にもなっている。また、「重たい荷物を持って出かけたときと軽い荷物を持って出かけた時には、重い荷物を持った時の方が気分が重たくなってしまう傾向にある。」だそうです。


つまり、我々は触覚によって認知行動が支配されてしまい易いようである。
しかし、これは、意識をさせてしまうと作用は半減してしまうそうだ。

確かに、人間は赤ちゃんの頃から考えると生まれた時は触覚や嗅覚に頼って行動をしている。
新生児の頃の視力はかなり悪く、親の顔を識別することができない。しかし、乳首の探索行動は起こる。これは、母乳のにおい、つまり嗅覚を使っての行動であり、口の中に指を入れると吸引するのは触覚になる。

また、上肢を大きく動かして物を探索するのでなく、手の平に触れたもの対して握る反射把握反射が生態的に持っている。大きな音を立てるとビックリした様子をするモロー反射などを考えると、やはり視覚の情報は新生児にはまだ備わっていない状態であることがうかがえる。

そして、顔を認知できるようになるのは、どうも人見知りをする時期、はっきりと人の顔を認識するために人見知りをするのであろうと考えられている。

しかし、触覚に関して統合させる時期はもっと先である。さまざまな経験を積むことで触覚や感覚が統合させる。その統合させる時に、触覚と感情とが脳内の似通った領域に統合させる結果、上記のような感覚が生まれてくると考えられている。

脳内機能は沢山の神経細胞が存在しており、さまざまな感覚を同じ局所にて処理を行っている。その際に触覚と感情とが同じ領域内で処理されるために上記のような現象を起こしているようである。

なんとなくわかったような気がするが…

 これらの考え方をリハビリテーションの治療方法に応用することを考えていきたい。
うまく、この現象を利用することで感覚や感情をコントロールすることができればとても有益な方法となると考える。しかし、意識をすることで機能の作用が低下するので意識させないように応用するには一工夫必要である。

もう少し、よく考えて研究をしてみたいと思う。
次回はすこし応用例を考えてみたい。

2010年7月6日火曜日

話すこと、聞くこと(3)

話すこと、聞くこと(3)


前回は、the science writting huristic ならびにthe landscape modelが世界のなかでは学習モデルとしてはすばらしいことを説明しました。そして、日本でも教育方法を「ゆとり教育」から「詰め込み教育」に変更していくことを少し説明しました。

そこで、もう少し詳しく調べましたところ、学習方法には地域の特異性がどうもあるらしく、アジア圏では、文章を書いて学習し、欧米圏では、聞いて学習することが効果的であるとされているようです。そのため、英語やフランス語、スペイン語などは聞いて言語を学習する体系が整っていて学習教材なども聴覚とイメージによった学習を行っています。
また、日本語や中国語、ハングルなどは書いて学習するようになっているようです。

実は、調べていて納得をしていました。子供のころにはよく文字を書かされていたことを思い出しましたし、現在の英語教育では、インターネットを使った学習やCDやテープを使った学習方法が話題になります。
何を隠そう、私も利用しています。

余談ですが、英語学習に利用しています。その学習サイトはhttp://smart.fm/という無料サイトを利用しています。意外といいように思います。

しかし、読解力や理解力を養うためには、単純に書くことが大切なわけではありません。
その文字が持っている意味概念をしっかりと把握することが必要であるようです。それが the landscape modelのようです。そのためには、単語の持つ意味概念がわからないと理解が進まないことはよくわかることです。

日本人が突然海外にいったときに意味のわからない言語で話されても話の内容はまったく理解することができない状態です。これは、失語症も同様です。

それは、日本語の中でも同じ現象が起こると思われます。

よく興味のある学会に参加します。先日も座長をさせていただきました。その際に自分の興味のない分野以外の発表を聞いた時になんとなくニュアンスはつかめますが、発表に対して質問をすることができないときがあります。

まさにこれです

単語の意味概念がわからないので、一生懸命説明されても質問をすることができないのです。
これは、専門用語ではよくあることだと感じています。医師が患者に対して治療方法を説明します。しかし、患者は専門用語が多すぎて最後には、「先生、お任せします」の一言で終わってしまいます。

そのような場合は、説明が不足していたのだと再認しなければなりません。

実は、この状況は講義の中でも起こっているようです。新しい講義が始まり今まで聞いたこと言葉や見たことのない漢字そして、講義のスピードも中等教育のときよりも速くなります。それでは、理解を促すことが困難なことは明らかです。しかし、ゆとり教育をされていたものは、それに対する対処方法がわからないので講義を聴こうとしない状態になります。

そのため、このような状況を改善するためには、何から手をつけるのがベストなのかは、わかりません。
 でも、待っていても仕方がありません。

そこで、現在、本校では「国語力向上講座」を時間外に設けて読解力と理解力を養う試みとコミュニケーションをとることによる読解力を向上させる試みを行っています。
今、試行錯誤の段階です。もう少しすると結果がわかると思います。そのときにはお知らせをしたいと思います。

それまで、しばらくおまちください。

2010年7月3日土曜日

最後の総合臨床実習中です

最後の総合臨床実習後期



最終学年である4年生が総合臨床実習中である。
来年の4月からは理学療法士として実際の現場に出て働くことになるが、そのためには、現在の総合臨床実習を終了する必要がある。今まで勉強してきたことをすべて利用して行わなければならないから、

当然、総合臨床実習は大変である。

総合臨床実習の目的は、Bed Side Learnigによれば

1.基礎・臨床知識の習得
2.基本的な問題解決能力と判断力の習得
3.病歴・身体所見などの基本的スキルの習得
4.患者・家族や医療関係者とこコミュニケーションスキルの習得
5.医療人としての人格の形成
6.生涯自己学習ができる能力の習得

 これらの目的を達成したものが国家試験の受験資格を得ることができる。
達成をするためには、指導者の対して簡潔に自分の考えの説明を行い、指導者との会話もちろん、患者との会話、他のスタッフとの会話を適切に行いバーバルコミュニケーションを用いて信頼関係を築く必要がある。

 また、レポート作成する必要があるため文章力は必要であり、教科書から必要な知識を得るために読解力も必要になる。それ以外には、信頼関係を築くためには知識も重要である。3年間がんばって勉強してきたことすべてを使って臨床実習に臨まない限り達成することもできないし、自分の限界に挑戦してはじめて達成することになる。
そして、その結果が、知識向上はもちろん人間的にも成長して学校に戻ってくるのです。

その成長をした学生の姿を見ると、我々教員は感動です。
それを確信することができるのは、実習が終わってから行われる、症例報告会です。

そのときは、我々の質問も臨床の現場に戻った気分で疾患の内容、治療方法、訓練の目的などの質問をします。時には厳しい質問をしたりしますが、その質問にもしっかり応答してくれるともう感激です。そして、その時に学生の成長したことを確信します。
    いかに論理的であるか、
    根拠は存在するのか、
    自分の考える主張は何で、
    主張を導き出した過程はどのように導き出してきたのかを聞きます。

彼らが実習が終了するまでには4週間近くあります。彼らが成長した姿が見れることが待ち遠しいです。

きっとすばらしい症例報告会になると思います。

そして、来年の今頃は同じ臨床の現場に立ち、理学療法士として活躍しているのだと思います。
でも、その前に国家試験がありました。来年の2月が下旬ごろと思いますが、必ずや合格してくれると信じています。

それでは、3週間後、症例報告会の報告をさせていただきたいと思います。

学生たちが成長した姿を報告できることを期待していてください。

2010年6月26日土曜日

頭をすっきりさせるには???

頭をリフレッシュするには・・・


最近のコマーシャルは面白いです。
テレビのチャンネルがまだ手動で変えていた時代は、コマーシャルはあまり面白くなくても問題がありませんでした。
しかし、チャンネルがリモコン式になると、コマーシャルのあり方が変わってきました。
それは、皆さんも経験があると思いますが、番組の間のコマーシャルの時間は、リモコンで他番組に変えていませんか?

最近では、リモコンで他番組に変えて、コマーシャルを見ない時間が増えました。そのため、コマーシャルを見てもらうために面白いコマーシャルやよりインパクトのある内容、画像に変えてきたようです。

現在は、テレビの見方が変わってきています。録画をすることが簡単になり、裏番組や時間のないときに録画をして再生時にはコマーシャルをスキップする機能までつきました。時々番組を見ているとスキップボタンを押している自分がいます。

   また、話がそれてしまいました。よく脱線をするのでこまりますね・・・・

さて、頭がリフレッシュについてですが、コマーシャルの話は、実は「FRISK」のコマーシャルのことを説明しようと思ったのです。画像だけを見ると意図していることがなかなか理解できませんが、
「sharped up!」と、つまり「研ぎ澄まされた」と叫ばれたときに、「FRISK」のコマーシャルは混沌とした状況から感覚を研ぎ澄ます効果があります。それは、自分が意図としていること意外でも
同じように起こります。ここがパロディーなのでしょう。  お洒落ですね。

さて、別に「FRISK」の宣伝をしているのではありません。

本題に戻りましょう。 最近、歯磨きを1分間することで頭をリフレッシュすることが、花王のヒューマンヘルス研究センターと千葉大学フロンティアメディカル工学研究開発センターの下山一郎教授との共同研究でわかったそうです。

単純作業を長時間続けることで、判断力や注意力が低下します。しかし、歯磨きをするだけでその疲れが取れることを客観的に評価して、歯磨き後に向上することを明らかにしました。

もし、勉強で疲れて、集中力が低下し、記憶力や判断力が低下した思ったら歯磨きを推奨します。
そして、続けることにより、「8020運動」も推進することになります。この結果は、将来歯を健康にすることに役立つ結果となりますね。 一石二鳥???ですか

     * 「8020運動」とは、「80歳までに自分の歯を20本残しましょう。」というスローガンです。
             ユマニテク医療福祉大学校の歯科衛生学科の絶世の美女達に聴きました。

学生諸君!!!  いやいやそれ以外の方も
食事後や講義で疲れたときの歯磨き、自宅での学習で集中力が切れた時など、是非歯磨きをしてみたらいかがですか? 

              必ずや、頭はすっきりするでしょう。

でも、講義中すごく眠たくなります。 眠たくなった場合はどうしたらいいですか?

それは、また次回にしましょう。
睡眠障害、睡眠時無呼吸症候群などのいろいろな問題がありますから・・・

リンクをしておきました。原文です、クリックしてください。歯磨き行動の脳への作用を研究
それでは、失礼します。

2010年6月24日木曜日

話すこと、聞くこと(2)

話すこと、聞くこと(2)




さて、少し小休止をいただきました。その間にいろいろな情報を集め、まとめる事ができました。
やはり、社会的問題の背景の裏側には高度成長期による経済成長が、家庭環境の変化に問題をもたらしているとの見解であります。東京大学大学院教育学部教授 本田由紀先生のまとめです。
      教育・仕事・家族の関係の変化の中で若者が直面する困難について
内閣府の提出された国民白書のデータや調査の結果が示しているとのことでした。一部抜粋をしましたので参考にしてください。



それでは、世界に目を向けてみるとどうでしょうか?
先日のscienceの特集のまとめを少しして見たいと思います。
世界的にみても、学習方法については永遠のテーマのようです。最近は、国際経済機構(OSCE)が行っている世界各国の学力評価を行った結果が要約されています。特に発展途上国に関しては第2カ国語の習得の考え方が明確です。そして国によっては、国を挙げての教育体制を強化しています。もっともよい例がインドの理数系教育です。マスメディアによく取り上げられていますので、ご存じでしょう。現在のIT産業にはなくてはならない存在になっています。現在のコンピュータのアプリケーションのほとんどのプログラムはインドで作られています。そして、世界の一流企業ではインド人の採用が増えてきているのが現状です。

また、他の国々も同様です。第2言語を学習することが、貧困からの脱出の近道であると考えています。そのため、母国語以外の言語を学習をするそうです。英語、フランス語、スペイン語などなどです。余談ですが、現在中国は経済発展が著しく中国人口を考えると中国語を学習するほうがたくさんの人と話せる可能性があると思いますが、世界では、スペイン語を話せる人口のほうが多いようです。理由はヨーロッパ植民地時代の影響のようです。世界人口の約7割の人が理解できるそうです。

国が教育を支援する、その結果、経済が成長していく。そして、優秀な人材を作り上げて自国の発展を成し遂げ、国際社会の中で生き残りをかけるのが目標のようです。

しかし、日本の場合は、義務教育を行っている事は、素晴らしいことです。その甲斐あって国民が豊かになったと思います。しかし、現在の学力に関しては国際社会の中では、中流以下のようです。先ほどOSCEの話をしました。世界共通の学力評価テスト(PISA:the Program for International Student assessment)を文部科学省が平成17年度より行っています。学力テストの内容は、科学的、数学的、読解力の3部門に分かれており、日本は科学的、数学的に関しは、上位ランクでしたが、読解力に関しては中位レベルだそうです。このテストは3年ごとに行われていますが、年々低下していく傾向にあるようです。

詳しくは文部科学省ホームページを参考にしてください。
           「読解力」向上プログラム
そのため、教育カリキュラムを再編をし、「ゆとり教育」から「詰め込み教育」への変更を行い、第2言語を習得する方針を固めたと考えます。



しかし、「ゆとり教育」を受けてきた子供達は、どうしましょうか?そのままおざなりにしておくわけにはいきません。現在の中等教育が終了した子供たちがその「ゆとり教育」を受けてきました。そのため、国際社会を「生き抜く力」(PISAでいう読解力です)が不足しているそうです。これは文部科学省も否定をしていません。
あまり、マスメディアにと上げられませんが、現在の高等教育(大学教育)では中等教育の補講を行っている大学がほとんどです。特に理数系の学科についてです。「理数系離れが深刻です。」などのリポートはよく耳にします。


前置きが長くなりました。

そこで、scienceの特集です。「生き抜く力」(PISA型読解力)ですが、これを形成させるためには「読むこと、書くこと」が絶対条件のようです。しかし、今までの学習方法は教科書から学習を行っていましたが、最近は、World Wide Webを利用した教育方法に変更して行くことが必要であるようです。そして、自国のみの教育から世界を相手とした教育の必要性があるとの事でした。そのためには何が必要なのでしょうか?

よく考えてみるとiPadやiPhoneなどが良い例ですね。アメリカの大学では、電子書籍で授業を行う試みが行われています。日本でも関西圏である学校が試験的に導入をしていく事が報道されています。時代にあった教育方法、しかも効率的な教育方法を確立していくことはとても大切なことです。


効率的に学習を促進させるには、心理学者達は the Landscape Modelによる学習方法が効果的であると考えれているようです。学習者の知識背景を増やすことにより、学習は効果的に進んでいくようです。つまり、言語の意味理解を促し、言語の概念を理解することが、学習をするためには必要であるとのことです。そして、the Science Writing Huristic(SWH)を行うことが概念を覚えることに有効であるそうです。SWHとは文字を写し、わからない文字は意味を必ず調べる方法のようです。

自分も実感しますが、確かに言葉の意味が理解されていないと会話もできませんし、書くこともできません。また、逆に意味をきちんと理解すると不思議とわからないことがわかるようになった経験はあります。そして意外と文字を書いて意味を調べていく動作をすると文章理解を促すことができた経験があるのは事実です。

わからなければ、意味を再度考え何度も読み直すことで意味を理解することができるようです。

長くなりましたね。次回は概念をどのように人間は理解しているのでしょうか?をまとめてみます。

2010年6月16日水曜日

小休止?   σ(゜・゜*)・・ん??

σ(゜・゜*)・・ん??

はじめから全開でいくと、後が持ちませんよ   (●´ω`●)ゞエヘヘ

では、少しここで小休止と行きましょう。    了━━━ヾ|*゚ω゚|ゞ━━━解♪


実は、理学療法学科の学生が学校周辺の地図を作ってくれとのことでした。
ユマニテク医療福祉大学校周辺」でGoogle MAPを検索していただけると出てきます。


そのときの風景画像をみなさんにいち早くお見せします。



実は、学校の屋上から

       四日市コンビナート

           昼間の写真をカシャ 





梅雨の晴れ間だったので、渥美半島までくっきりと見えちゃいましたので、ついでにもう一枚。写真をカシャ

我ながら、





   感━━((┏| ̄^ ̄* |┛))━━激!!!!  であります。


日が昇る方角だけではなく、日が沈むほうも写真を・・・・・ 
 
σ(゜・゜*)・・ん??     ラ・・・ラジャ(´・∀・ill)ノ


しかし、雨雲が多いであります。よろしいでありますでしょうか???

   かまわん!!!

雲があろうが、すばらしい風景ではないか!!!
これはどちらの方向の写真になるのか説明をしろ!!!

ラ・・・ラジャ(´・∀・ill)ノ
こちらの方角は、日が沈む方角であります。

ヽ(* `ω゚)ノ コラ----ッ  それはわかっている!!!   くわしく説明をしろ!!!

はっ! 北西の方向であります。多分、鈴鹿山脈の藤原岳付近の写真と考えます。

よし、では南西の方角の写真はないのか ????

キョロ|゜Д゜*||*゜Д゜|キョロ  
南西ですか? 撮影してあります。ただいまお見せいたします。



よし、すばらしい!!! 

隊長殿!!!   いつの間に屋上に上がってこられたのでありますか?
今、看板の工事中だから工事進捗状況を確認に朝から上がっていたのだ。

よいか!!!  時折、このすばらしい風景をみなさんにお伝えすることを命令する。

(ι ´д`)ノ""ワカリマシタァー…です。 必ず行います。

それでは、次回の小休止では 夜景をみなさんにお見せします。
突然の隊長の乱入でしたが、また、御紹介します。
                                 By 編集長

2010年6月14日月曜日

「話すこと」と「読むこと」(1)

「話すこと」と「読むこと」とは・・

scienceの2010年4月23日号で「Science, Language, and Literacy」という特集があった。
どの方法が科学的な文語の学習において、最も効果的で効率的に行われるかについて書かれていた。最近、この様な記事がよく目にとまるようになってきた。

マスメディアで「社会に出ても、言葉がしゃべれない、空気がよめない。」など、中等教育(高等学校)を卒業したものが、社会人として適応することができない。これは、高等教育(大学卒業)した者の同様であり、高等教育に進学したものは、受験科目以外の学業もおろそかになっており、大学側が中等教育レベル補講を行うこととなっている。

社会的には、学力低下の原因は「ゆとり教育」を実施したことであるとされている。
その時期と同時に「個人」の考え方を大切にするという思想が輪をかけて学力低下を起こしたのではないかとえる。

「隣は何をする人?」

高度成長期時代から核家族化が進行し、世代間の交流や地域内の交流が少なくなったために、家族、他者とのコミュニケーションをとる機会が少なくなっていったことが問題である。
他者とのコミュニケーションをとる機会を面倒くさいとして、会話をしないことで人の感情を読み取ることができなくなり、結局、一人でいることがになる。そして、2次元の世界に引きこもり、他人との接触を自分から拒むようになる。

それでは、他者とも交流をもつことが必要であり、コミュニケーションにより成立する職種である、医療職では適応外となる。

これは、個人的な問題でなく、社会的な問題である。

社会的な問題であれば、我々も何か改善をさせるための取組みをしなければならない。

そこで今、取り組んでいるは、コミュニケーション能力の向上である。他人と会話することが面倒くさいと思うのではなく、他人のことを知ることで、自分の考えや他人の考えを受け入れるだけの能力をつけ、他人と共感することができる人格形成を目指す。

そのため、コミュニケーションを重視した講義を入れて、人と接することが面倒くさいということを取り除くことからはじめている。

そして、次のステップとして「的確に文章を読み取る能力」を鍛え上げることをしていく方略を考える。

次回、scienceのまとめと読むことについて掲載したいと思います。
                                        by 編集長

2010年6月11日金曜日

平成22年度 実験計画報告会 教員の一言

平成22年度 実験計画報告会を終えて

6月4日に22年度の実験計画報告会が終了しました。 ρ(-ω-。)ヽ(・ω・。)ヨチヨチ

4月から研究とは何かを考え、介入実験を行うことで、対象者の反応がどの様に変化するか予測を立てて研究手順を計画していきます。最終の目的は、研究を行った結果を社会に還元することです。ですから、社会に還元できる研究を行うために、今から計画をしっかり熟成させていきます。よってたくさんの質問や疑問はいつでも大歓迎です。 (゜ω゜;)(-ω-;)(゜ω゜;)(-ω-;)ウ、ウンウン・・・

たくさんの質問があれば、それ分、理解が深まることと同じになります。 オオーw(*゜д゜*)w

その点を考えると今回の報告会は、活発な質疑応答があったような気がします。4年生が総合実習から戻ってきて、いろいろな質問があり、大変良かったと思います。 
               
                (*´▽`*)ノ゛☆ありがと☆ 


でも、グループ発表であったのが残念、グループ全員が研究内容を理解しているかは不安な部分がありました。   (*「´・∞・`)?  
                    これは仕方がない点です。
役割を全ての学生に割り当てることができないので・・・  (T~T;。)

是非、学生諸君 自分のセミナーの実験計画をしっかり理解して実験に取り組んで欲しいと思います。 ヨロシク頼ムゼッ!Ψ(*`゚∀´)Ψ・・・ヶヶヶ

そして、来年の最終報告会では自分の臨床の現場に還元のできる研究になることを願っている。

研究の最終目的である、社会への還元はとても大切であり、
研究のための研究をではなく、社会の中に役立つ研究をして欲しいとおもう。
                ☆⌒Y⌒Y⌒o(●´'皿')ノぉ願い

これから実際に対象者に刺激を与えて行くことになる。説明と同意は大切であることは講義で述べてある。

また、どのような事故が起こるかもしれない、ハイムリッヒの法則である。

リスク管理を、怠らぬようお願いをしたい。 ~~~━v(o 'c_,`o)ゝウンウン


必ず担当の教員がいるので相談をしてくれ、やはりコミュニケーションが大切だ。

言われたことだけをしているのではなく、自主的に動けるようになって欲しい。
そのためには目的を持ちWHYを考え、自分から動き人間関係を形成し、信頼関係を築いて欲しい。

              σ(゜・゜*)・・ん??

何かの講義に聞いた内容のような気がする・・・・・。

   ショッ━━━ΣΣヽ(*´□`)ノ━━━ク!!!   気が付くのがおそい!! 


それでは、次回は中間報告会のときに報告します。

2010年6月9日水曜日

理学療法に必要?それとも哲学?(2)

看取りビジネスの続編です。

前回までは、中日新聞の介護特集「看取りビジネス」を読んだ学生の感想を掲載させていただきました。
 「延命治療の諾否」や「事前指定書の必要性」などの学生の率直な意見を掲載しました。

そして、今回は特集を読んだ読者が新聞社に投稿した記事の内容を再度読んで、学生達の変化を掲載したいと思います。

延命治療についてですが・・・・・
 
 学生達は自分の考え方が自分本位であったことを感じたようです。
 自立の原則から考えると当然ですが、最終的に延命治療を判断するのは自分ではなくむしろ家族や親族であり、医師から判断を求められると、ほとんどの人が延命治療を希望するであろうとの意見でした。

それは、家族が延命治療を行わないことが、「死」ということに対しての後悔と罪悪感からの理由でした。
そして、学生達は、前の考えでは自分本位であることを後悔していました。
「尊厳死」とは自立の原則から確立した概念ですが、残された家族と介護者のことを無視することはできないことに気が付いたようです。確かに私達には尊厳を守る権利はありますが、家族に対する責任もあるからです。
       
            権利責任は必要不可欠な要素になるからです。

そして、責任を果たすために「事前指定書」を利用したいとも言っていました。
事前指定書は、家族、介護者との自分の死に方、そして生き方を見直すために利用する方法があるのではないかということでした。事前指定書を作成することで自分がどのように今後生きていきたいか、どのような死に方を選択したいかなどを考える機会となる。そして、それは家族、介護者にとって最後の時に不安を与えないようにするものに利用するのが一番ではないかという意見でした。

人生の節目とか、病気をした時、普段から話をするなどさまざまな機会に話すことが大切でないかいうことでした。そうすることで「死」ということに関してより深く家族と話をすることができると思えると言うことでした。

都市部以外でも核家族化が進み、過疎地域では孤独死の問題、もちろん都市部でも同様ですが、引き取り手のない家具の問題がビジネスとしてなりった現在社会、これらの問題にやはり家族で
「生きる」「死ぬ」ということを再度家族で確認することが必要なのではないでしょうか?

「自立の原則」「尊厳死」「安楽死」 個人の倫理観が大切になります。自分の哲学をもち倫理観を高めるために必要な講義であったと考えています。

2010年6月7日月曜日

平成22年度 実験計画報告会開催される

理学療法学科3年生の研究計画報告会の開催される!!

専門学校にはめずらしく、1年以上をかけて行う「研究」の実験計画を報告する、報告会が行われました。
4年生の専門学校では、高度専門士を称号を得ることがでます。本校でも高度専門士を取得することができます。

   * 高度専門士とは、高度な専門知識を有しており、大学卒業相当の勉学をしてきた者に称されるものです。そのた  
     め、単位取得時間は大学と変わりなく、むしろ本校では他大学よりも多い単位数を取得しております。

研究を行うことで、より専門的で高度な教育を展開していくことを目的としております。

本年度の研究テーマは、以下のようなタイトルで行われました。
  1. 「下肢筋群と平衡機能との関連性についての検討」
  2. 「鏡を用いた運動での対側の筋力への影響」
  3. 「バランス能力向上を目的として知覚トレーニングと足把持筋力トレーニングの比較」
  4. 「部位別運動に認知機能への影響」
  5. 「運動負荷後の姿勢の違いが呼吸循環系に及ぼす影響」
それぞれのスライドはYouTubeにアップロードしました。
HumanitecPT 「ユマニテク医療福祉大学校 理学療法学科」です。

参考にしてみてください。
さて、それぞれに興味深い研究内容です。いままで曖昧であった理学療法の治療方法や訓練内容を変化させるためには必要な研究ばかりです。研究を進めていってくれればいいと思います。
あと、1年しかありませんので、がんばって計画を立てていきましょう。
それでは、学生の報告会後の感想は・・・

 学生H君: 質疑をされて答える時間が不足してしまい、曖昧になってしまいました。
        発表する時間が足りなくてもっと時間が欲しかったです。

 学生Mさん: 時間は足りませんでしたが、参考になる意見があり充実した発表でした。

編集長:限られた時間の中で質問された内容を読みとり、質問者が質問している内容を整理をして応答するのも経験です。経験から成長するのです。たくさんの経験を積むことは早い段階から行うことが大切です。ぜひ、たくさん経験をしてください。

今回は、作業療法学科の先生も参加していただきました。
他学科の先生の感想は・・・・

 教員N: 大変刺激になりました。計画をしっかりすることで実験全容が見えきますので良い          発表会と思いました。また、4年生などの質疑応答の多さにもびっくりしました。
 教員M: 難しいことをするのですね、しかし、測定機械の種類がたくさんありびっくりしています。また、結果を発表して教えいてただけると今後の治療に役立つことがいっぱいありましたので、よろしくお願いします。

編集長:暖かいお言葉ありがとうございます。もっと厳しくコメントいただきたかったと思います。やはり厳しく育てないと・・・・。  冗談ですよ。

さて、それでは理学療法学科の教員からのコメントは・・・・・・

これは、厳しいのひと言・・・・・・、もう少しやわらかく・・・・・・・、
先生方よろしくお願いしますよ・・・・・・、
この続きは、後ほど掲載しましょう。
それでは・・・・・・・・・・失礼します。

2010年6月4日金曜日

理学療法に必要?それとも哲学?(1)

3年生の講義で使わせていただいた記事を掲載します。
中日新聞の介護特集「看取りビジネス」です。

リンクを貼っておきます。 一度読んでいただけるとありがたいです。 

      中日新聞 介護特集「看取りビジネス」

この記事を選択した理由は、講義において
       「生命」とは何か?  
                    という課題のために使わせていただきました。

最近の医学技術の進展は、加速的な速さで変化し続けています。そして、技術や治療法を扱う者が、加速的に発展をする技術についていけないのが現状ではないでしょうか?
ips細胞、遺伝子操作、安楽死、尊厳死 など・・・。
そして、理学療法士に、とても関係の深い急速な少子高齢化社会の到来の同様でしょう。

その中で医療の機能細分化が進み、リハビリテーションの考え方も変化しつつあります。病気になった時に入院し、治療を行う急性期、病気により障害をもち、日常生活を円滑に行うことができないものを改善する回復期、改善した能力、機能を維持するための維持期、最近では機能を維持して人生の終焉を迎えるための終末期と分けるようになっています。そして、理学療法士は全ての期間に携わる必要が出てきています。
 そのため、 「生命」というものをどのように考えるか?ということを学ぶために使わせいただきました。生命を考えることで、

       人の尊厳とは?
       何故治療方針の説明をしなければならないのか?
       人生の終焉を迎える終末期とはいたいどのように過ごすべきなのか?

などを考える講義でした。
 とても、テーマとしては重いのですが、生徒は真剣に考えていました。

私自身、講義をしていて、とてもよい充実した講義ができたと思っています。

その中で様々な意見がでました。

Q. 延命治療に賛成ですか反対ですか? その理由をあわせて答えてください。

反対派の意見です。
A. 延命治療には反対です。家族にも介護をしてくれる人にも迷惑がかかるから反対です。
A. 延命治療には反対です。いろいろな機具を使って延命をしても、必ず死が来るからです。
   自然に逝きたいと願うことが間違いでしょうか?
A. 自然に任せていくことが尊厳死と考えます。ですから反対です。

賛成派の意見です。
A. 家族が悲しむから、延命治療を望みます。延命治療をすることで、心の準備期間が作れると
   思うからです。
A. 今まで一緒に生活をしており、少しでも長く一緒にすごしていたいから延命治療を希望します。

Q.「事前指定書」は必要ですか?あわせて、理由を聞かせてください。

ほとんどの学生が「必要である。」でした。
なぜなら、自分の生きた方を振り返ることができるから・・・
なぜなら、家族と「死」ということを話し合うことができるから・・・
なぜなら、「尊厳のある死」を大切と思うから・・・

実は、レポートを書いてもらいました。そして、読みながら、少し泣きそうでした・・・・・。

いろいろ考えているのだと・・・。

そして、核家族化が進むことにより家族の終焉に会うことできない、経験・体験をすることができないのだとも考えました。それはいい面も悪い面もあります。何が良いか、悪いかはわかりません。
家族の意見があればもっと良かったと思いました。

そして、もう一度考えて欲しいとも思いました。

そのように考えていたら、再度新聞記事が、翌週に家族の反響がたくさん返ってきたそうです。
そして、学生にそれを読んでもらいました。また、レポートを再度書いてもらいました。

みなさんも一度、考えるのはどうでしょうか?
学生が再考した内容は、また掲載します。

この続きは、理学療法に必要?それとも哲学?(2)に続けたいと思います。

これもすばらしかったです。

理学療法士はこのようなことも考えながら仕事をしています。でも、この問いかけに回答はないと思います。自分の意見をしっかり述べることが必要だと思います。時間をかけてじっくりと考えていくことが大切です。そして、人間として完成されていくのでしょう・・・・・ 多分 (。´-ω・)ン?

それでは、理学療法に必要?それとも哲学?(2)を御期待ください。

2010年6月1日火曜日

第45回日本理学療法士協会学術大会に座長として参加

第45回日本理学療法士協会学術大会に座長として参加しきました。

この場をお借りしまして、座長という大役をいただき、大会長には感謝を申し上げます。

それでは、私が受け持たせていただいたセッションの話をしましょう。
座長をさせていただいたのは、「運動制御と運動学習」というセッションでした。

身体運動は、さまざまな情報を身体の感覚器からの入力を受けて大脳へ伝達し、その情報をもとに大脳で統合して、身体運動を行います。その調整は、どのように調節をされているかわかっていません。上記のことを運動制御と呼んでいます。そして、運動制御を繰り返し行うことで新しい動きを我々は記憶していきます。そのようなことを運動学習と呼んでいます。

少し例を挙げて説明しましょう。

新しい投球フォームを覚えるとき、始めからきちんと理想的なフォームで投げることはできません。しかし、何度か繰り返し理想的なフォームを行い、記憶することで理想的なフォームで繰り返し投げることができようになります。この時、理想的なフォームを身体で細かく調節をしながら行うことを運動制御を行うと呼び、理想的なフォームを繰り返しすることで身体に記憶することを運動学習と呼んでいます。

理学療法士は障害を持った患者さんに対して、新しい身体の動きを調節して学習させていくのです。それは、何も障害を持った人だけではありません。スポーツ選手も同じように行い、対象者となる可能性もあります。

さて、そのようなセッションを任されました。
さまざまな、測定機械を使った研究がいっぱいでした。

脳磁図や磁場を使った刺激装置、脳波を測定したり、筋電図を用いて測定して反応速度見たりさまざまな研究が行われていました。
これらの研究は、今後障害を持った方々のために役に立つものと確信を持ちました。今後もこのような研究が継続的に行われていくことで、沢山の障害を持った人や身体の動きを効率的に学習していくことができると思います。
これらのがんばって研究を進めていきたいと思います。

そして、座長には記念品が贈られました。岐阜の和紙を使った提燈をいただきました。
机の上において飾りながら、学習に精進したいともいます。

みなさんにも、すこしおすそわけしますよ・・・・・



言い忘れていました。今回の学会のテーマは「チャレンジ・健康日本」でした。これからの理学療法士は1次医療(疾患)だけを診ていくのではなく、3次医療(予防)も、同様に重点的に考えていく必要がある。そして、予防こそが健康を維持することにつながるのである。これは、ただ健常な人が健康を維持するだけではなく、障害を持った人でも同様に健康で生活を行うことができることができる社会を創っていくことも理学療法士の役割でもある。そのために理学療法士があるべきか考える学会でした。
少し難しい話になってしまいました。時々はこのような話もいいかもしれませんね。
次の機会に、難しい話のつづきは・・・・・・

2010年5月26日水曜日

第2回 理学療法学科 オープンキャンパス開催

たくさんのご参加ありがとうございました。
d(ゝc_・〃【了└ノ力""|-】〃ゝ_っ・)b

今回のオープンキャンパステーマは「ダイエットエクササイズ」でありました。
理学療法士の仕事の中には運動療法を個人にあった運動強度を処方することがあります。
特に糖尿病の患者さんに対して運動の仕方を指導していきます。

糖尿病はとても怖い病気です。知らない間に腎臓が悪くなり、が見えなくなり、全身がしびれ、感覚がなくなってしまう病気です。 ||||【絶】||||(ili′Д`)||||【望】||||

私は以前は「糖尿病療養指導士」をしておりましたので、よく糖尿病の恐ろしさは知っています。
              (*´σー`*)エヘヘ

糖尿病を予防するためには、やはり生活習慣を改善する事が重要です。 ヘェ~ェェッ・・・(#`゜∀´)y-゚゚゚

そして、予防するために重要なのが 食事  & 運動 です。 オオーw(*゜д゜*)w!

今回のテーマだったのです。   超ヾ(●・ω・●)ノィィ――ネ!!!!

今回のスライドを Youtube に載せました。


また、御意見をいただけたらと思います。

そして、体験をしていただいたのが、今、世界中が注目している太極拳を少しアレンジした運動でした。太極拳の効果は、転倒予防から筋力強化まで幅広く用いられており、生活習慣改善にも役立つそうです。 さすが中国4000年の歴史です。 ハケ━━(σ゚∀゚)σ━━ン!!

是非、みなさんで試しましょう。゜+。──ヾ(★′Д`)ノぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙!!!

さて、次回のオープンキャンパスは
     筋力トレーニングエクササイズです。

御期待ください。

2010年5月22日土曜日

学生弁当の試食会

先日、学生弁当の試食会が行われた。オオーw(*゜д゜*)w

弁当の種類は2種類。



試食の目的は、学生に提供できる値段とそれに見合う価値があるかどうかである。

私の印象は、納得できる値段と価値であると判断した。そして、十分な栄養価であるとの評価も。

栄養不足であると、体力も集中力も低下する。インスタントものばかりでは勉強もできない。
いつも心配をしていたのが、少しは解消するであろう。ヨシヨシ( ,,´・ω・)ノ"

しかし、気がかりなのが朝食の問題である。
小泉政権時代に食育が大きな問題になったのを思い出した。オオーw(*゜д゜*)w

朝食をとらないと午前中の集中力が低下、講義もろくに受けることができない。
小学校時代から朝食をとらない子供が沢山いる。
そして、講義中に聞くと朝食をとらない学生が沢山いることがわかった。(((((((ι゚д゚;)アワワワ

学生達よ講義に集中するように朝食を食べてきなさい。
そして、農林水産省のHPを活用してくれ。エイエイo(・c_,・`o(-c_,-`o(・c_,・`o(-c_,-` )ノ""オー!!!

立派(@´・ω・)ん? 理学療法士になってくれ o(`д´ 。)ヵ゛ンハ゛レ

2010年5月20日木曜日

神経筋生理学実習

昨日、実習が行われました。横隔膜の動きを実際に見ることで、我々の身体構造がどのように動いているか、そしてどのように調節されいるかを体験する実習でした。

大切な命を無駄にしないように学生達は実習に臨んでいました。

これは、将来絶対に役立つ実習になります。

医療現場にでて実感するところです。もう一度学生に戻れないかといつも思う実習です。

学生よりも教員のほうが興奮して学生を「退けて実習をしたい」思いを心の奥底に仕舞い込み・・・・・。

学生に「がんばれ」と 応援したいです。

2010年5月19日水曜日

理学療法学科編集員を立ち上げました。

はじめまして、理学療法学科編集委員を立ち上げました。
これから、みなさんへ理学療法学科の学校生活や講義内容などを詳しくお伝えできればと思います。
興味のある方は、御意見をいただければと思います。



また、編集委員の紹介を随時していきたいと思いますので、よろしくお願いします。