話すこと、聞くこと(3)
前回は、the science writting huristic ならびにthe landscape modelが世界のなかでは学習モデルとしてはすばらしいことを説明しました。そして、日本でも教育方法を「ゆとり教育」から「詰め込み教育」に変更していくことを少し説明しました。
そこで、もう少し詳しく調べましたところ、学習方法には地域の特異性がどうもあるらしく、アジア圏では、文章を書いて学習し、欧米圏では、聞いて学習することが効果的であるとされているようです。そのため、英語やフランス語、スペイン語などは聞いて言語を学習する体系が整っていて学習教材なども聴覚とイメージによった学習を行っています。
また、日本語や中国語、ハングルなどは書いて学習するようになっているようです。
実は、調べていて納得をしていました。子供のころにはよく文字を書かされていたことを思い出しましたし、現在の英語教育では、インターネットを使った学習やCDやテープを使った学習方法が話題になります。
何を隠そう、私も利用しています。
余談ですが、英語学習に利用しています。その学習サイトはhttp://smart.fm/という無料サイトを利用しています。意外といいように思います。
しかし、読解力や理解力を養うためには、単純に書くことが大切なわけではありません。
その文字が持っている意味概念をしっかりと把握することが必要であるようです。それが the landscape modelのようです。そのためには、単語の持つ意味概念がわからないと理解が進まないことはよくわかることです。
日本人が突然海外にいったときに意味のわからない言語で話されても話の内容はまったく理解することができない状態です。これは、失語症も同様です。
それは、日本語の中でも同じ現象が起こると思われます。
よく興味のある学会に参加します。先日も座長をさせていただきました。その際に自分の興味のない分野以外の発表を聞いた時になんとなくニュアンスはつかめますが、発表に対して質問をすることができないときがあります。
まさにこれです
単語の意味概念がわからないので、一生懸命説明されても質問をすることができないのです。
これは、専門用語ではよくあることだと感じています。医師が患者に対して治療方法を説明します。しかし、患者は専門用語が多すぎて最後には、「先生、お任せします」の一言で終わってしまいます。
そのような場合は、説明が不足していたのだと再認しなければなりません。
実は、この状況は講義の中でも起こっているようです。新しい講義が始まり今まで聞いたこと言葉や見たことのない漢字そして、講義のスピードも中等教育のときよりも速くなります。それでは、理解を促すことが困難なことは明らかです。しかし、ゆとり教育をされていたものは、それに対する対処方法がわからないので講義を聴こうとしない状態になります。
そのため、このような状況を改善するためには、何から手をつけるのがベストなのかは、わかりません。
でも、待っていても仕方がありません。
そこで、現在、本校では「国語力向上講座」を時間外に設けて読解力と理解力を養う試みとコミュニケーションをとることによる読解力を向上させる試みを行っています。
今、試行錯誤の段階です。もう少しすると結果がわかると思います。そのときにはお知らせをしたいと思います。
それまで、しばらくおまちください。
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