「話すこと」と「読むこと」とは・・
scienceの2010年4月23日号で「Science, Language, and Literacy」という特集があった。
どの方法が科学的な文語の学習において、最も効果的で効率的に行われるかについて書かれていた。最近、この様な記事がよく目にとまるようになってきた。
マスメディアで「社会に出ても、言葉がしゃべれない、空気がよめない。」など、中等教育(高等学校)を卒業したものが、社会人として適応することができない。これは、高等教育(大学卒業)した者の同様であり、高等教育に進学したものは、受験科目以外の学業もおろそかになっており、大学側が中等教育レベル補講を行うこととなっている。
社会的には、学力低下の原因は「ゆとり教育」を実施したことであるとされている。
その時期と同時に「個人」の考え方を大切にするという思想が輪をかけて学力低下を起こしたのではないかとえる。
「隣は何をする人?」
高度成長期時代から核家族化が進行し、世代間の交流や地域内の交流が少なくなったために、家族、他者とのコミュニケーションをとる機会が少なくなっていったことが問題である。
他者とのコミュニケーションをとる機会を面倒くさいとして、会話をしないことで人の感情を読み取ることができなくなり、結局、一人でいることが楽になる。そして、2次元の世界に引きこもり、他人との接触を自分から拒むようになる。
それでは、他者とも交流をもつことが必要であり、コミュニケーションにより成立する職種である、医療職では適応外となる。
これは、個人的な問題でなく、社会的な問題である。
社会的な問題であれば、我々も何か改善をさせるための取組みをしなければならない。
そこで今、取り組んでいるは、コミュニケーション能力の向上である。他人と会話することが面倒くさいと思うのではなく、他人のことを知ることで、自分の考えや他人の考えを受け入れるだけの能力をつけ、他人と共感することができる人格形成を目指す。
そのため、コミュニケーションを重視した講義を入れて、人と接することが面倒くさいということを取り除くことからはじめている。
そして、次のステップとして「的確に文章を読み取る能力」を鍛え上げることをしていく方略を考える。
次回、scienceのまとめと読むことについて掲載したいと思います。
by 編集長
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