3年生の講義で使わせていただいた記事を掲載します。
中日新聞の介護特集「看取りビジネス」です。
リンクを貼っておきます。 一度読んでいただけるとありがたいです。
中日新聞 介護特集「看取りビジネス」
この記事を選択した理由は、講義において
「生命」とは何か?
という課題のために使わせていただきました。
最近の医学技術の進展は、加速的な速さで変化し続けています。そして、技術や治療法を扱う者が、加速的に発展をする技術についていけないのが現状ではないでしょうか?
ips細胞、遺伝子操作、安楽死、尊厳死 など・・・。
そして、理学療法士に、とても関係の深い急速な少子高齢化社会の到来の同様でしょう。
その中で医療の機能細分化が進み、リハビリテーションの考え方も変化しつつあります。病気になった時に入院し、治療を行う急性期、病気により障害をもち、日常生活を円滑に行うことができないものを改善する回復期、改善した能力、機能を維持するための維持期、最近では機能を維持して人生の終焉を迎えるための終末期と分けるようになっています。そして、理学療法士は全ての期間に携わる必要が出てきています。
そのため、 「生命」というものをどのように考えるか?ということを学ぶために使わせいただきました。生命を考えることで、
人の尊厳とは?
何故治療方針の説明をしなければならないのか?
人生の終焉を迎える終末期とはいたいどのように過ごすべきなのか?
などを考える講義でした。
とても、テーマとしては重いのですが、生徒は真剣に考えていました。
私自身、講義をしていて、とてもよい充実した講義ができたと思っています。
その中で様々な意見がでました。
Q. 延命治療に賛成ですか反対ですか? その理由をあわせて答えてください。
反対派の意見です。
A. 延命治療には反対です。家族にも介護をしてくれる人にも迷惑がかかるから反対です。
A. 延命治療には反対です。いろいろな機具を使って延命をしても、必ず死が来るからです。
自然に逝きたいと願うことが間違いでしょうか?
A. 自然に任せていくことが尊厳死と考えます。ですから反対です。
賛成派の意見です。
A. 家族が悲しむから、延命治療を望みます。延命治療をすることで、心の準備期間が作れると
思うからです。
A. 今まで一緒に生活をしており、少しでも長く一緒にすごしていたいから延命治療を希望します。
Q.「事前指定書」は必要ですか?あわせて、理由を聞かせてください。
ほとんどの学生が「必要である。」でした。
なぜなら、自分の生きた方を振り返ることができるから・・・
なぜなら、家族と「死」ということを話し合うことができるから・・・
なぜなら、「尊厳のある死」を大切と思うから・・・
実は、レポートを書いてもらいました。そして、読みながら、少し泣きそうでした・・・・・。
いろいろ考えているのだと・・・。
そして、核家族化が進むことにより家族の終焉に会うことできない、経験・体験をすることができないのだとも考えました。それはいい面も悪い面もあります。何が良いか、悪いかはわかりません。
家族の意見があればもっと良かったと思いました。
そして、もう一度考えて欲しいとも思いました。
そのように考えていたら、再度新聞記事が、翌週に家族の反響がたくさん返ってきたそうです。
そして、学生にそれを読んでもらいました。また、レポートを再度書いてもらいました。
みなさんも一度、考えるのはどうでしょうか?
学生が再考した内容は、また掲載します。
この続きは、理学療法に必要?それとも哲学?(2)に続けたいと思います。
これもすばらしかったです。
理学療法士はこのようなことも考えながら仕事をしています。でも、この問いかけに回答はないと思います。自分の意見をしっかり述べることが必要だと思います。時間をかけてじっくりと考えていくことが大切です。そして、人間として完成されていくのでしょう・・・・・ 多分 (。´-ω・)ン?
それでは、理学療法に必要?それとも哲学?(2)を御期待ください。
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