看取りビジネスの続編です。
前回までは、中日新聞の介護特集「看取りビジネス」を読んだ学生の感想を掲載させていただきました。
「延命治療の諾否」や「事前指定書の必要性」などの学生の率直な意見を掲載しました。
そして、今回は特集を読んだ読者が新聞社に投稿した記事の内容を再度読んで、学生達の変化を掲載したいと思います。
延命治療についてですが・・・・・
学生達は自分の考え方が自分本位であったことを感じたようです。
自立の原則から考えると当然ですが、最終的に延命治療を判断するのは自分ではなくむしろ家族や親族であり、医師から判断を求められると、ほとんどの人が延命治療を希望するであろうとの意見でした。
それは、家族が延命治療を行わないことが、「死」ということに対しての後悔と罪悪感からの理由でした。
そして、学生達は、前の考えでは自分本位であることを後悔していました。
「尊厳死」とは自立の原則から確立した概念ですが、残された家族と介護者のことを無視することはできないことに気が付いたようです。確かに私達には尊厳を守る権利はありますが、家族に対する責任もあるからです。
権利と責任は必要不可欠な要素になるからです。
そして、責任を果たすために「事前指定書」を利用したいとも言っていました。
事前指定書は、家族、介護者との自分の死に方、そして生き方を見直すために利用する方法があるのではないかということでした。事前指定書を作成することで自分がどのように今後生きていきたいか、どのような死に方を選択したいかなどを考える機会となる。そして、それは家族、介護者にとって最後の時に不安を与えないようにするものに利用するのが一番ではないかという意見でした。
人生の節目とか、病気をした時、普段から話をするなどさまざまな機会に話すことが大切でないかいうことでした。そうすることで「死」ということに関してより深く家族と話をすることができると思えると言うことでした。
都市部以外でも核家族化が進み、過疎地域では孤独死の問題、もちろん都市部でも同様ですが、引き取り手のない家具の問題がビジネスとしてなりった現在社会、これらの問題にやはり家族で
「生きる」「死ぬ」ということを再度家族で確認することが必要なのではないでしょうか?
「自立の原則」「尊厳死」「安楽死」 個人の倫理観が大切になります。自分の哲学をもち倫理観を高めるために必要な講義であったと考えています。
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