図解による理解
以前にScience Writing Heuristic(SWH) は理科系の学習方法では効果的であり、すでにその効果に関しては有効であると証明されている。しかし、SWHについて教育学部の先生に質問をしたところ、欧米の言語学習についての学習効果は、聞いて記憶し学習する過程の効果についての有効なことが証明されおり、またアジア圏の言語学習については、書いて記憶し学習する効果が有効であることを教えていただき、掲載もしました。
その中でも、理科系の学習方法については、以前より書いて学習することに有効であることを証明している部分があることも教えいただきました。そのため、書いて記憶・理解を進める方法が、科学的な理解を得られていることであるそうです。
そこで、SWHを日本語で訳するのは難しいのですが、訳すると、「文字化による科学的仮設形成法」とでも訳すると良いかもしれませんね。
でも、最近、書店などを見ると「図式化による理解を深める」「図で考える人は仕事ができる」など、難解な問題を解決するために問題を図式化することにより明確することを薦めています。実際にその効果意外と、よく私も利用しています。
では、何故、図式化することでより、問題点が明確になるかを検討してみましょう。
文字、文章による理解は、「読表百編、意自ずから通ず」つまり、「何度も繰り返して読むことで、筆者が言いたいことが自然とわかるようになる。」ということである。確かに難解な文章を読み解くために何度も読み返した記憶がある。しかし、筆者の言いたいことは本当に伝わったのであろうか疑問に残ることがある。例えば、電話にて学校の場所がわからないので教えて欲しいと質問されたときに「塩浜駅の西口をから線路沿いに歩いていただくと学校の看板が見えてくる。しかし、その校舎は歯科衛生士・鍼灸学科であり、理学療法学科は西隣の校舎になります。」と説明をする。
しかし、土地勘がなければ、イメージができず、結局何度も連絡をしてようやく校舎にたどり着く経験をしたことなど、沢山ある。ところが、アクセスマップなど、地図があることでイメージしやすくなり、土地勘のない者にとってはより具体的にイメージしやすく、具体的に考えられる。つまり、全体的な構造を捉えることで、現在の状況を客観的に把握することを促すことになります。
新聞や雑誌、専門書などさまざまな分野の専門書、白書や論文を読むが「丁寧に噛み砕いてみれば大抵のことは理解することができるはず。そこまでしてわからなければ、専門家しかわからない。そして多くの人がわからないのであろうし、書いてあることが間違っている場合もある。まして、このことを追求しても時間をかけるだけ損である。」などと思い時間をかけずに文章を理解するように努力する。
しかし、理解をしなければ事柄について調べると、「文章がわからないのは、自分の理解不足ではなく、文章そのもの内容が矛盾しているために理解することができない」ことに気がつくときがある。そして、今までの時間は無駄に終わってしまう。
これは、文章による伝達に限界があることにあらわす。文章による限界とは、
1.書かれた文脈にそって読み進めるため、書き手の思考の流れに依存してしまうことになります。これは、人間の思考様式は様々あるにもかかわらず、従う必要があり自分の思考を働かせることができない
2.最後まで読み通さなければ全体像をつかむことができないことである。さらに悪いことに新しい言葉や定義が加わることにより、話が脇道にそれていしまい、文章全体の理解を進めることが難しくなる。
3.文脈の時間的な表現により物事の構造や因果関係、時間的な流れを理解することが難しくなる。
4.理解するために時間がかかり、論理的関係、人間関係、地理的関係、時系列上の関係を理解することが難しくなる。
つまり、文章による伝達の理解に関して、時間がかかることにより全体像を理解することができず、各々の関係性が明確にならないため、何度も読み返す必要性がある。そのため、書き手の伝達したい内容を理解することができず、間違った伝達、理解をしてしまうことになる。
そして、文章を読む・書くときには、「て、に、を、は」や接続詞の使い方を学ぶ必要があり、これらを使うときには慎重にどの言葉を選ぶ必要があり、達意の文章家でも自由自在に、文章で表現することは難しいです。
文章を書くことがどれだけ難しく、理解を促すことに難渋するかを書いてみました。そこで、次はどのように図解すれば効果的かを書いていきたいと思います。
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